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駆け出しゲームプランナーの日々を綴ります。

第1小節 邂逅

皆さん(実際は何人の方が見ているのかわかりませんが取り敢えず、皆さんでいきます)、テレビゲームや携帯ゲームといった映像を媒介にするゲームに魅了された経験はありますか。
私は過去に何度もあります。
なんてったってゲーム大好きですし、中学生の頃は少ない小遣いでやりくりし、月に一本気になったゲームを買うのを楽しみにしていました。
それが当たりであれハズレであれ、ゲームショップのソフト棚の前にしゃがみ、小一時間あーでもない、こーでもないと遊びたいゲームソフトを探すのは、宝の山から本当に欲しい宝物を一つ選ぶようなものでした。
そして、私のうちは親の方針もあり、テレビも一台だけで自由にテレビゲームを遊べる環境ではありませんでした。
そんな家庭環境にあったためか、ゲームソフトに対する思い入れは強く、世界観、キャラクターやアイテムのデザイン、セリフや色彩の節々までしゃぶってやろうと勇んですきあらば遊んでいました。
高校に入りバイトを始めると、好きに使えるお金ができました。
そこからは溜まっていたフラストレーションのエクスプロージョン。
新作ゲームは片っ端から予約して買う!
二本はざらで、多い月は三本定価で買っていました。我が家のゲームバブル到来であります。
そこで私は今回のお題につながる一つのゲームに出会いました。
それはPS3Xbox360で発売された「ニーアレプリカント/ゲシュタルト」です。
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このゲームの最大の魅力は「音楽」。
冒険する世界の端から端まで美しく、瑞々しい音楽の数々。
悲しい音楽から優しい音楽。
高校生の年なら音楽にも当然興味の湧き出すお年頃。
私はこのゲームの音楽に魅力されてしまい、この先、現在にいたるまでに脳みそに直接薬を打たれたように、このゲームの音楽の変な中毒性が忘れられず、たまに思い出すとあの頃の気持ちが蘇ってきます。あゝニーアしてぇ。
アマゾンの欲しいものリストにこのゲームのサントラを追加してもう何年も経ちました。
そんなに好きならいい加減買えよ、と自分にファイヤーバードスプラッシュをかましてやりたいです。
来月必ず買います!
きっと名盤に違いない!
関係ない話題で前半を使ってしまった!
次回は同じく好きなゲームのサントラの話です。
次回は「クロノクロス」のサントラについてです。お楽しみに!!

スピッツの旅もひと段落

最近ある一冊の本を読みました。

ロックバンド、スピッツの2007年までの道のりを記した「旅の途中」という本です。
スピッツが好きだからという、非常に安直な理由で読み始めました。
しかし、好きなものを一から学びなおす機会というものは、この先あやふやになった記憶を正したり、さらに理解を深めたりすることにおいて非常に大事なのだと思います。
結果、「読んでよかった」と素直に思いました。
今や国民的バンドであり、ヒットメーカーのスピッツも、何も苦労なしにここまで来たわけではなく、バンド内の話し合い、個人の葛藤、会社との摩擦、それらを経験して磨かれてきた人たちということがわかり、余計に好きになりました。
タイトルは「旅の途中」と、まだまだ音楽への追及は終わらないことを読み手に示しています。この本が刊行されたのが2007年といまから9年前なわけですが、現在2016年においても、彼らの躍進は確かにとどまることを知りません。
何年たっても、いまだにドラマやCMで耳にするスピッツの曲は全く色あせていません。
それだけではなく、新曲も来月27日に発売することも決定しており我々をまだまだ楽しませてくれる算段を立ててくれています。勝手に近々アルバムの発表もあるかな、なんて胸躍らせています。   
さて、そして私のスピッツのアルバム集めの旅も、今月持っていなかった「おるたな」、「小さな生き物」をそろえ、ついに一応の完成を見ました。
しかしサイクルヒットの2枚は持っていないので、これだけはまた探さなくてはいけません。というわけで、私もまだ「旅の途中」。
しかし、その旅を彩るのは好きな音楽の数々。もちろんスピッツも。
もうすぐ新しい年度。旅はまだまだ続きます。
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「トクサツガガガ」はかく語りき

わたくし最近めっぽうハマっている漫画があります。

丹羽庭先生の漫画「トクサツガガガ」であります。

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タイトルの通り、物語のキーは「トクサツ」=「特撮」です。

仮面ライダーや、戦隊、怪獣にウルトラマンといったアレです。

特撮といえばちびっ子を対象に番組が作られているわけですが、大人でも特撮が好きな人たちは多く存在します。私もその一人です。

この漫画はそんな、特撮に魅了された大人の女性が主人公です。

現実でも特撮が好きな女性の存在はあまり多くはないと思われるので、そんな少々

肩身の狭い女性社会で必死に特撮愛を貫く主人公にどこか感情移入してしまうわけです。

この作品の魅力は特撮のいわゆる「あるあるネタ」を上手に会話の節々にちりばめ、

現実社会での出来事をさも特撮番組のような展開で見せてくれることだと思います。

例を挙げるとすれば「追加戦士」のネタはうまく話しに盛り込んでると思いました。

さて、この「トクサツガガガ」は現在⑤巻まで発売されています。今月末には最新⑥巻の発売が予定されています。

試しに①巻を買ってしまったところ、見事に特撮ファンの私の心を鷲掴みにしていったのです。またいい漫画を発見してしまいました。

これからも楽しみに新刊を待ち続けたいと思います。

ちなみに私は仮面ライダーのソフビを一号から集めたいな~、なんて考えています。

いつになるかはわかりませんが楽しみに待っていてください。

「映画が好き」、はどこまで通用するのか?

今回の話題は「映画が好き」はどこまでいいのか。タイトルのまんまです。

私は世間一般で言う「映画が好き」な人間だと自分で捉えています。

だって、hulu登録してるし、と強がりもここに置いておきます。

でも、実際のところこの「映画が好き」という言葉、どこまでがその対象になるのでしょうか。

私は「映画が好き」とは言っていますが、当然数ある映画のジャンルでも苦手なジャンルがあります。

それが「ラブストーリーもの」です。

言い方が悪いと、展開が一辺倒なのでみていてまたか、と思うことがあります。

あと、私は基本爆発が好きなので、爆発がないのがマイナスポイントとしてあります。

あとは、他人の恋愛に全く興味がないというのも理由の一つです。

よそで勝ってにやってりゃいいじゃん、と思ってしまって感情移入がしにくいのが原因かと思います。

そんなわけで、好きなジャンルは「アクション」と「SF」です。

付け足すと「ホラー」も得意ではありません。理由は、怖いのが苦手だからです。以上。

ここで本題です。私の例を提示し、「映画が好き」は通用するのでしょうか。

「アクション」と「SF」が観る映画のジャンルのウェイトの9割を独占し、「ラブストーリー」と「ホラー」は見ない。

映画を普段からジャンルを問わずに観る人からすれば、多分通用しないのではないでしょうか。

あとは古い映画や、著名な監督の作品や、有名な作品をちゃんと観たことがあるか(例を挙げると、スターオウォーズとか)なんかも 上記のような人たちからすれば「映画が好き」を語るうえで必要な条件に含まれると思います。

でも、映画は純粋に楽しむことが一番であるし、そもそも映画は娯楽なので、そんなに肩に力をいれずに、好きなものを好きなだけ楽しむことが良いのでしょう。

その過程でメッセージ性やデザイン性なんかも付随してくるものと思うので。

結論、好きな映画を好きなだけ楽しむ、これが私の考える「映画が好き」ということだ

と思います。

そしてたまに色眼鏡を外して、いつもとは違ったジャンルにも触れてみることで、どんどん興味のすそ野は広がっていくと思います。

ただ、その一歩がなかなか踏み出せないんですけどね。

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気づけば30回を超えていて。

2014年に始めたこのブログも、なんやかんやで30回を超えていました。

始めた最初はブログの書き方なんて、右も左もわからずに試行錯誤の連続でした。

途中、一年ほど期間をあけた時期もありましたが、去年の終わりから、また少しずつ続けてみようと思い再開したこのブログ。

ブログをしていると、これが日記の代わりになるので、いつ何があったのか過去を振り返るのにとても便利なことに気づきました。

映画や漫画、アニメにゲームと趣味の成分が9割。実際はどれだけの人が読んでいるかわからないブログですが、たまにアクセス数が伸びていたり、星がついたりするとそれが次のやる気につながっています。

広大な終わりのない電子の海を漂うこのブログは、さしずめメッセージボトルではないでしょうか。これまで30回以上、私はここからそれを流し続けているのです。

今日も誰かの浜辺や竿に引っかかって読まれていることを願って、今日もこの大好きな部屋の中から「これ」を流します。

 

 

『五分後の世界』の食べ合わせ

去年の夏、村上龍SF小説『五分後の世界』を買いまして、ここ最近まで読んでいた私であります。移動中の電車の中で読むとちょうどいいので、読むのが遅い私でも2週間ほどで読み終わりました(それでもほかの方たちに比べれば遅いのかも)。

内容は第二次大戦を別の方向に進んだ平行世界の日本(物語中は「五分前の日本」と呼称さている)に偶然迷い込んだ主人公・小田桐がもといた世界に戻る中で、様々な人たちと接触していく、という話。

ここでの五分前の日本は第二次大戦を未だに継続しており、連合軍が日本国土に侵攻をしてきても、地下に潜り、日本の自主権回復のために戦い続けています。

その中で培った戦闘能力と技術力は世界最高水準であり、副作用のない向精神薬「向現」を開発するなど、世界からの注目を常に浴びている、という設定です。

私の能力ではこの作品の魅力を十分に語ることができないのが残念なので、一度読んでみることを強くお勧めします。

私は本を読むとき、音楽をよく聞くのですが、この作品を読んでいた時に聞いていたのが平沢進の音楽です。

平沢進の音楽は壮大であり、冷たく、近未来的で流行り廃りの関係のない、鉄で鉄をたたいた時のような音楽を奏でるのが特徴です。

「五分後の世界」はいってみれば、サイバーパンクな世界観なので、平沢進の音楽は見事にはまります。

「五分後の世界」の奇妙な独自の路線を行く舞台設定と、こちらも常に新しい音楽を提供し、こちらを楽しませてくれている平沢進の音楽は、私の中で出会うべくして出会ったと思わずにはいられません。

今回はそういう意味での食べ合わせ、ということであります。

互いを高めあう相乗効果で作品の世界観にどっぷりとつかれるわけです。

今は続編の「ヒュウガ・ウィルスー五分後の世界Ⅱ」を読んでいますが、こちらも非r沢進の音楽と一緒に味わっています。

もぐもぐ、これはうまい。

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『東京トイボックス』が好きな話

前回の続きみたいなカタチです。
今回は漫画『東京トイボックス』の話題。
この漫画はゲームデザイナーの主人公・天川太陽が自らが社長を務めるスタジオG3という弱小ゲーム会社の仲間たちと、大手ゲーム会社ソリダスワークスとの闘いを描いた作品です。
私がこの作品と初めて出会ったのは高校の頃。本屋で続編の『大東京トイボックス』のタイトルに浸れ、感じるままに購入しました。事前情報は一切なし。タイトルの「大東京」と「トイボックス」という、東北の田舎町にすむ高校生には、ちと夢と希望に溢れた言葉が、私のアンテナにビビッときたのでしょう。
家に帰るなり、読むなり、ハマるなり。
なんだこれは?!こんな熱くて、そもの雪さえも溶かすほどの勢いの漫画がかつてあっただろうか、とばかりに打ち震えたのを覚えています。
まず、主人公の天川太陽。見た目は汚いし、ゲームのことしか考えてません。
トレードマークは赤いジャージ。
でも、その見た目とは裏腹に、己が掲げた信念のもと、不器用に愚直に邁進する姿は、何をしたいのか迷っていた高校時代の私に大きな影響を与えてくれした。
ゲームって、好きでいいんだ。これが一番大きかったでしょう。
ゲームといえば、様々な害悪が付きまとうだとか、教育上よろしくないだとか、散々言われていましたし、我が家もゲーム“なんて”と、親が私に言っていました。
当然、漫画の中でも、そういったゲームの与える悪影響を描いた場面は登場しますし、ゲーム業界を描いた漫画ということで、避けては通れない問題だったのだと思います。
でも、ゲームって、そんなに悪いことばかりでしょうか。
そういう人たちはゲームで遊んだことがあるんでしょうか。
野球をしてたら偉くて、人に褒めてもらうのが正義と一括りに言えますか。
そら、引きこもって迷惑をかけるのは良くないことですが、普通に生活していく上でゲームで遊ぶことは何にも悪くありませんよね。
長くなりましたが、当時の私は部活もやらずにバイトに明け暮れ、確かに周囲に比べればコンプレックスの塊で、でも、ゲームだけは大好きでした。誰になんと言われようとも。
そんな悩んでいた時の自分に、開き直る機会を与えてくれたのが、漫画『東京トイボックス』であり、漫画を描いてらっしゃった、うめ先生なのです。
いつか会って、お礼を言いたい、それが夢でした。この漫画は私のバイブルであり、人生の伴侶です。
太陽の名言「仕様を一部変更する」と「魂はあってる」は座右の銘です。
度重なる逆境の中を必死でもがく太陽に、何処か自分の姿を投影していた高校時代。それから数年。実際に作者に会えた私の気持ちは言葉には出来ませんでした。
ゼルダも、バイオもドラクエもFFも、killer7も何もかもが教科書で、一緒に友達や家族と遊んだ記憶は宝物なのです。
ゲームはそういう宝物を与えてくれる、一種のツールです。
この漫画はそういった、忘れかけていたもの、無くしていたもの、探していたもの、それらをオモチャ箱の中から探せるきっかけになるものだと考えています。
東京トイボックス』は全2巻。
大東京トイボックス』は全10巻。
番外編2巻を足したシリーズ全14巻です。
興味のある方は是非。きっと無駄にはならないと思います。
ゲームを作る裏側にも、素敵なドラマがあるんです!!
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