第1小節 邂逅
スピッツの旅もひと段落
最近ある一冊の本を読みました。
「トクサツガガガ」はかく語りき
わたくし最近めっぽうハマっている漫画があります。
丹羽庭先生の漫画「トクサツガガガ」であります。
タイトルの通り、物語のキーは「トクサツ」=「特撮」です。
特撮といえばちびっ子を対象に番組が作られているわけですが、大人でも特撮が好きな人たちは多く存在します。私もその一人です。
この漫画はそんな、特撮に魅了された大人の女性が主人公です。
現実でも特撮が好きな女性の存在はあまり多くはないと思われるので、そんな少々
肩身の狭い女性社会で必死に特撮愛を貫く主人公にどこか感情移入してしまうわけです。
この作品の魅力は特撮のいわゆる「あるあるネタ」を上手に会話の節々にちりばめ、
現実社会での出来事をさも特撮番組のような展開で見せてくれることだと思います。
例を挙げるとすれば「追加戦士」のネタはうまく話しに盛り込んでると思いました。
さて、この「トクサツガガガ」は現在⑤巻まで発売されています。今月末には最新⑥巻の発売が予定されています。
試しに①巻を買ってしまったところ、見事に特撮ファンの私の心を鷲掴みにしていったのです。またいい漫画を発見してしまいました。
これからも楽しみに新刊を待ち続けたいと思います。
ちなみに私は仮面ライダーのソフビを一号から集めたいな~、なんて考えています。
いつになるかはわかりませんが楽しみに待っていてください。
「映画が好き」、はどこまで通用するのか?
今回の話題は「映画が好き」はどこまでいいのか。タイトルのまんまです。
私は世間一般で言う「映画が好き」な人間だと自分で捉えています。
だって、hulu登録してるし、と強がりもここに置いておきます。
でも、実際のところこの「映画が好き」という言葉、どこまでがその対象になるのでしょうか。
私は「映画が好き」とは言っていますが、当然数ある映画のジャンルでも苦手なジャンルがあります。
それが「ラブストーリーもの」です。
言い方が悪いと、展開が一辺倒なのでみていてまたか、と思うことがあります。
あと、私は基本爆発が好きなので、爆発がないのがマイナスポイントとしてあります。
あとは、他人の恋愛に全く興味がないというのも理由の一つです。
よそで勝ってにやってりゃいいじゃん、と思ってしまって感情移入がしにくいのが原因かと思います。
そんなわけで、好きなジャンルは「アクション」と「SF」です。
付け足すと「ホラー」も得意ではありません。理由は、怖いのが苦手だからです。以上。
ここで本題です。私の例を提示し、「映画が好き」は通用するのでしょうか。
「アクション」と「SF」が観る映画のジャンルのウェイトの9割を独占し、「ラブストーリー」と「ホラー」は見ない。
映画を普段からジャンルを問わずに観る人からすれば、多分通用しないのではないでしょうか。
あとは古い映画や、著名な監督の作品や、有名な作品をちゃんと観たことがあるか(例を挙げると、スターオウォーズとか)なんかも 上記のような人たちからすれば「映画が好き」を語るうえで必要な条件に含まれると思います。
でも、映画は純粋に楽しむことが一番であるし、そもそも映画は娯楽なので、そんなに肩に力をいれずに、好きなものを好きなだけ楽しむことが良いのでしょう。
その過程でメッセージ性やデザイン性なんかも付随してくるものと思うので。
結論、好きな映画を好きなだけ楽しむ、これが私の考える「映画が好き」ということだ
と思います。
そしてたまに色眼鏡を外して、いつもとは違ったジャンルにも触れてみることで、どんどん興味のすそ野は広がっていくと思います。
ただ、その一歩がなかなか踏み出せないんですけどね。
気づけば30回を超えていて。
2014年に始めたこのブログも、なんやかんやで30回を超えていました。
始めた最初はブログの書き方なんて、右も左もわからずに試行錯誤の連続でした。
途中、一年ほど期間をあけた時期もありましたが、去年の終わりから、また少しずつ続けてみようと思い再開したこのブログ。
ブログをしていると、これが日記の代わりになるので、いつ何があったのか過去を振り返るのにとても便利なことに気づきました。
映画や漫画、アニメにゲームと趣味の成分が9割。実際はどれだけの人が読んでいるかわからないブログですが、たまにアクセス数が伸びていたり、星がついたりするとそれが次のやる気につながっています。
広大な終わりのない電子の海を漂うこのブログは、さしずめメッセージボトルではないでしょうか。これまで30回以上、私はここからそれを流し続けているのです。
今日も誰かの浜辺や竿に引っかかって読まれていることを願って、今日もこの大好きな部屋の中から「これ」を流します。
『五分後の世界』の食べ合わせ
去年の夏、村上龍のSF小説『五分後の世界』を買いまして、ここ最近まで読んでいた私であります。移動中の電車の中で読むとちょうどいいので、読むのが遅い私でも2週間ほどで読み終わりました(それでもほかの方たちに比べれば遅いのかも)。
内容は第二次大戦を別の方向に進んだ平行世界の日本(物語中は「五分前の日本」と呼称さている)に偶然迷い込んだ主人公・小田桐がもといた世界に戻る中で、様々な人たちと接触していく、という話。
ここでの五分前の日本は第二次大戦を未だに継続しており、連合軍が日本国土に侵攻をしてきても、地下に潜り、日本の自主権回復のために戦い続けています。
その中で培った戦闘能力と技術力は世界最高水準であり、副作用のない向精神薬「向現」を開発するなど、世界からの注目を常に浴びている、という設定です。
私の能力ではこの作品の魅力を十分に語ることができないのが残念なので、一度読んでみることを強くお勧めします。
私は本を読むとき、音楽をよく聞くのですが、この作品を読んでいた時に聞いていたのが平沢進の音楽です。
平沢進の音楽は壮大であり、冷たく、近未来的で流行り廃りの関係のない、鉄で鉄をたたいた時のような音楽を奏でるのが特徴です。
「五分後の世界」はいってみれば、サイバーパンクな世界観なので、平沢進の音楽は見事にはまります。
「五分後の世界」の奇妙な独自の路線を行く舞台設定と、こちらも常に新しい音楽を提供し、こちらを楽しませてくれている平沢進の音楽は、私の中で出会うべくして出会ったと思わずにはいられません。
今回はそういう意味での食べ合わせ、ということであります。
互いを高めあう相乗効果で作品の世界観にどっぷりとつかれるわけです。
今は続編の「ヒュウガ・ウィルスー五分後の世界Ⅱ」を読んでいますが、こちらも非r沢進の音楽と一緒に味わっています。
もぐもぐ、これはうまい。