映画を2本観た話〜後編〜
さて、後編です。
前編では、遅効毒のあるヨーロッパ映画についての感想でした。
しかし、後編は全く真逆の、痛快娯楽エンターテイメント!!!
映画とは娯楽たるべき!!といった信念と情熱の爆発した作品の感想です。
いま日本全土を巻き込んで、映画界に旋風を巻き起こしているこちらの作品を観てきました。
『カメラを止めるな!』です。
◆製作・日本
◆監督・上田慎一郎
◆公開・2018年
当初、公開した劇場が2館というところから始まり、SNSや口コミで評判に火がつき、ついには全国180館での公開にまで発展した、話題作です。
私も、公開しているのをSNSで知り、日増しに観た人の感想が多くなっていく事、そして、
多くは語れないという、奥歯に物が詰まったような内容が気になっていました。
しかし、人気の爆発と共にチケットは争奪戦へ。
公開館の拡大と、観客の鎮静化を見計らったこのタイミングでやっと観に行く事が出来ました。
事前にチケットを取ってはいたものの、劇場は相変わらずの超満員。
最近の映画でこの動員はあまり観ないから、さらに驚きが大きかったです。
この中にはもう既に観たリピーターもいるのだろうか?だとしたら、結末を知っててまた来ているという事なのか?それだけ面白い映画なのか?
と疑心暗鬼と大きな期待の入り混じった感情で、私は席につきました。
では、見せてもらおうか、今話題の映画とやらを!
と、赤い彗星のようなセリフを心の中で唱えて映画を鑑賞しました。
感想として、皆んなが言うように多くは言えない、といったところ...。
何故なら、内容を語ればこの作品の魅力は半分か、それ以上削がれてしまうためです。
そこが悔やまれる!
映画として面白いか、どうかで聞かれれば、
普通に面白い、と私は思いました。
でも、飛びっきりに面白い!とは思えなくて、事前の評判から自分の中で、面白いのハードルがとても高くなっていました。
今まで見たこのないエンタメ体験が出来るのでは?と勝手に想像していたのも反省点。
しかし、キャストの方は個性的でキャラクターが立っており、観終わる頃には誰か一人推しが出来るはず。
また、日々モノづくりをしている人達はこの映画を観たら、心の中で情熱の炎が熱く燃え滾るのを感じるのでハズ。
まるで心と体を突き動かす潤滑油のような、
そんな映画でした。
私の中では、面白いとは別に、何か大事なことを気づかせてくれる映画でした。