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駆け出しゲームプランナーの日々を綴ります。

ゾーマnotクインゾルマ

 今回のテーマは漫画紹介。アンド、ドラゴンクエスト。そう、ドラクエ漫画です。
先日、ドラクエ漫画の代表格、藤原カムイ先生の『ロトの紋章』の続編『〜紋章を継ぐものたちへ』の新刊が出ました。
この度、巻数は23巻を数え、前作の全21巻を越えています。
 この漫画、大きな特徴が2つありまして、一つ目が本編で「の魔法」の使用が制限されているという点です。ここは話の中でも重要なキーになっています。
しかし、自分が最も見るべきは魔王サイドの話だと。それが二つ目です。
その二つ目の特徴が、今作のラスボス、お母様こと「クインゾルマ」の存在です。ゾルマ、どこかで聞き覚えのある名前ですね。
紋章シリーズはゲームのドラゴンクエスト3から軸続きで展開している物語で、3のラスボスの名前はもう有名ですよね。そう、ゾーマです。
ゾーマとクインゾルマ。実はこの二人、夫婦なんです。魔王の奥さんがラスボスなんて意外と言えば意外ですよね。
夫の果たせなかった野望を、妻が果たそうとする、それが今作の物語の大筋でございます。
 ゾーマだけでなく、奥さんも勇者の前に立ちはだかる、ゾーマ夫婦の結束は固い固い。これまで魔王の話が語られることはあまりなく、4のラスボスのデスピサロなんかは元が人間で、魔王に至る経緯がゲーム本編でも語られたことがありましたが、それ意外ではあまりこういったものないのではないでしょうか。
魔王にも魔王の事情があり、勇者には勇者としての引けない事情があるのです。
 ゲーム本編の続きであり、潰えたはずの野望の火種が実は未だ燻っていた、という展開は漫画とゲーム両方のファンの私からしたら胸踊るものです。
 いよいよ物語も佳境に入ってきた今作。クインゾルマの具体像も、本来の姿もついに明らかになりました。使うことの出来なかった魔法も復活し、二人いる主人公の邂逅もあったり、これからどう終局を迎えるのでしょうか。
これまで少ししかその姿を見せていない前作の主人公・アルスが出てきたりするのでしょうか。これから起きる事への予想も含め次巻がまた楽しみになりました。f:id:tyoppamax:20151231081110j:image