年末に『ランボー』作戦発動!!
アクション映画といえば、爆発、硝煙、銃弾の雨。
ストーリーなんて二の次だわ!!なんて思っていました。
というのもシルベスター・スタローン主演の『ランボー』シリーズの第一作目を観ました。ここまで4作目の『~最後の戦場』しかみたことがなかったので、今年中にシリーズを一挙に見てしまおう、ランボーを勉強しようという、命名「ランボー作戦」の発動を宣言しました。
私の中で、スタローンといえば、『ロッキー』(みたことない)の次に、この『ランボー』のイメージが強く、でも実際はシリーズを通してみたことがなかったので、いつか見なければとやきもきしていました。
『~最後の戦場』からシリーズに入った私は、観る前は、「きっと、痛快なアクション映画に違いない」なんて思っていました。でも、実際は話が重く、観てると気持ちに雲がかかるような、そんな気になりました。
しかし、きっと昔の作品はそうに違いない、シリーズ制作の過程で路線変更があったのだろう(バイオハザードだってそうだったし)と思い今回の作戦の発動を宣言しました。
『ランボー』一作目は、ベトナム帰還兵のジョン・ランボーが偶然立ち寄った町で、つまはじきにされ、警官隊と戦闘を展開する物語です。しかし、ランボーは戦争での後遺症にくるしみ、国のために戦ったのに、祖国では反戦デモの嵐に巻き込まれ、不遇な扱いを受けていたのです。戦場では英雄のはずの彼も、国ではみじめな扱いを受け、立ち寄った町では人以下の待遇で出迎えられ、挙句の果てに何もしていないのに暴行を受ける彼の姿は映画の中とはいえど、社会に対する怒り、使い捨てにされた悲しみにあふれていました。
ランボーって、どこかの途上国で独裁支配する悪者を、機関銃と爆弾とナイフ、そして鍛えた体でなぎ倒す屈強なヒーローを勝手にイメージしていました。
冒頭で言ったように話は添え物なのかな、なんて考えていた自分を殴りたくなりました。
ランボーはただのヒーローではなく、悲しみと怒りにあふれた、善も悪もない、純粋な一人の人間だったのです。