ベッドから落ちる夢『インセプション』
少し前のSF映画『インセプション』を観ました。
映画でディカプリオを観たのはひさしぶりでした。もしかしたら、私はタイタニックから見たことがなかった?なんて思ったり。タイタニックは実家にビデオテープがありましたが、観ていても暗くなるのであまり好きではありませんでした。
今回の『インセプション』、公開当時も気になっていました。だって、テーマが「人の頭に潜る」ですから、これは度肝を抜かれたように思いました。夢の中に入り、そこからアイデアを盗む、それにより自分を有利な立場における、いままでありそうでなかった発想ではないでしょうか。天才の頭の中はどうなってんだ?!と思うことがありますが、この能力があればそれも少しはわかるのかな、なんて。
さて、ディカプリオが務める主役「コブ」はそんな希有な能力をもって、他人の頭からアイデアを奪うプロ。そのわきを固めるのは名優の数々。
ここできになったのが、そのキャスティング。『インセプション』は監督がクリストファー・ノーラン。代表作は『ダークナイト』シリーズが有名ですね。
『インセプション』ではキャスティングがそっくりそのまま『ダークナイト』です。
ロビンが、ベインが、アルフレッドが、ラースアズグールが、アルフレッドが、まるで別の世界に、別の人物として転生したかのように演者が登場します。
各々が各分野のプロ。皆で夢の中へダイブ!!
夢の中は無限大の可能性を秘めています。それを映像でどう表現するとこうなる、という連続で、現実で自分に起きている状況が、夢の中にも反映してきます。
そして、夢の中で夢を見る。それを繰り返し、主人公たちは虚無と呼ばれる、何もない場所へ。それは、夢が現実になる、ということ。なんだか意味深です。
この映画は内容もさることながら、無重力や質量の法則を無視したシーン、が一言「夢」、で片付くくらいに説得力にあふれるほどバリエーションにとんでいます。
これは新しいSFの形だと思いました(公開から日がたっていることは重々承知です)。
ちなみにインセプションは「植え付ける」といったような意味があるみたいで、この映画の印象そのものを植え付けられたように感じます。
言葉ではうまく説明できない魅力があるんですよね。私の頭の中なら是非それを上手く説明できることでしょう。