home base

駆け出しゲームプランナーの日々を綴ります。

勢いが何よりの魅了の映画『スコットピルグリム』

映画『スコットピルグリムと邪悪な元カレ軍団』を観ました。

原作はカナダの漫画だそうで、原作者ブライアン・リー・オマリーが日本のゲームや漫画が大好きとのことで、映画のほうもそういった要素が多く、見ていて気持ちがよかったです。

内容は、主人公・スコットピルグリムが偶然見かけた、ラモーナという女性に一目ぼれするが、彼女には過去に付き合っていた七人の元カレがおり、その七人がスコットに襲い掛かる、というもの。

そして、この七人がバラエティに富んでおり、ここに持っている能力が違うのが魅力です。この作品、元カレの魅力が最たる目玉であるのは当然。そのほかにも映画を盛り上げる要素がたくさんあるように思えたので幾つか紹介していきます。

なかでも、「元カレ」のなかにただ一人女性がいるのですが、つまり、ラモーナは一度女性とも付き合っていたことがあるのです。ここは純粋にそう来たか、と思いました。

この元カレ?元カノ?とラモーナが戦うシーンの展開が早く、漫画の動きをそっくり映画にもってきたようで、終始これがだれることはありません。いやあ面白い。

そのほかにも、なんの魅力もない主人公が唐突に非現実の世界で力一杯スタイリッシュな戦闘を披露するのは、中学生くらいの男子なら一度は考えたことはある妄想に近いのではないでしょうか。学校にテロリストが突然・・・、というアレに近いですね。

話はもどって、最後の元カレとの戦闘シーンではスコットが愛の力に覚醒し、日本刀を手に入れる場面があるのですが、ここは私が思うに、スタイリッシュアクションの金字塔『デビルメイクライ』のシリーズ一作目で主人公のダンテが雷の力を持つ剣・アラストルを手に入れるシーン、そのまんまに見えました。ここも魅力。ゲームが大好きなひとなら、ほかにも沢山のゲームのワンシーンとダブって見えたかも知れません。

最後は音楽です。主人公は売れないバンドに所属しているのですが、そこで奏でられる楽曲が地味にかっこいいのです。映画の音楽で有名なものは数多くありますが、こういった重箱の隅をつつくような映画にも、素晴らしい音楽はねむっていることに改めて築かされました。

映画好きも、ゲーム好きも、漫画・アニメ好きも、洋楽好きも、何より馬鹿な発想が好きな人なら誰でも楽しめるのがスコットピルグリムの魅力です。

インターネット上での評価はあまり高くはない作品ですが、はまる人ならとことんツボにくる映画だと思います。私は気に入りすぎて、ブルーレイを買う予定です。

まあ、世間の評価云々より、細かいことは抜きにして、自分が楽しいかどうか、ということが大切なのでしょう。気になった人は是非!!

f:id:tyoppamax:20151214015946j:plain