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駆け出しゲームプランナーの日々を綴ります。

『SE7EN』と師走と雨と

今日は以前より気になっていた映画についてです。

題名は『SE7EN』。これは‟セブン”と読みます。

1995年に公開された、デイビット・フィンチャー監督のサスペンス映画です。

主役はモーガンフリーマンとブラッドピットの二人で、キリスト教七つの大罪をモチーフにした猟奇殺人事件に挑んでいきます。ヒロインには若いころのグウィネス・パルトローがあてられていて、こちらは近年では『アイアンマン』シリーズのペッパーポッツ役でも有名です。いつみても綺麗な女優さんです。

さて、タイトルの意味は七つの大罪の「7」であります。シンプルながらメッセージ性の強いタイトルで、個人的にはツボだったりします。

七つの大罪とは、「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」のからなる罪の起源とされているものです。

物語ではこの大罪に基づいた方法で殺人が展開されるのですが、これがなんとも残酷なものばかりで、時折目をそらしてしまいたくなるものも。

近頃は漫画作品においても、このテーマのものがありましたが、そちらは明るく楽しい冒険活劇でしたが、この映画は終始、暗くて陰鬱なシーンの連続です(内容が猟奇殺人なので当然ですが)。

それに拍車をかけるのが、映像によく登場する「雨」。これにより、映画全体のかび臭いような、生臭いような空気をより一層感じ取れます。

情景描写だけではとどまらない、この作品のもう一つの主役かもしれません。

私は最初の殺人のシーンでこの映画の世界観に引き込まれてしまいました。

最初のシーンで受け手をここまで魅了するのは、やはり作り手のセンスなんですね。

これは監督もしてやったり、といったところに違いないです。やられました。

この監督はこういったダークな世界観を描くのが大変うまく、映像にいろいろと不安定な要素を盛り込むことでもその独自性を確立しています。

物語の最後は悲しい終わり方だしたが、なぜかもう一度見たくなる、そんな映画でした。

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